一hashimeさんの箒|使い方とお手入れ

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一hashimeさんの箒は、その美しさと、ホウキモロコシならではの軽やかな掃き心地、しなやかな穂先が魅力です。
日々の掃除を、ちょっと心豊かな時間に変えてくれる道具。

今回は、箒職人・小林さんに伺った「おすすめの使い方」と「お手入れのコツ」をご紹介します。


暮らしの中での使い方

・床やラグを広々と掃きたいときに
長柄箒や片手箒がおすすめです。
片手箒は軽く、毎日気軽に手に取れます。
柄は短めですが、穂先に対して斜めに取り付けられているため、かがまずに掃けるよう工夫されています。

・ちょっとした場所に
小帚は机の上や階段の角、窓の桟など、細かな場所にぴったり。
大きな箒で集めた埃をちりとりに入れるときの仕上げ役としても活躍します。

そんな基本的な使い分けをふまえたうえで、私自身が「これはぜひ試してほしい!」と思った使い方をいくつかご紹介しますね。


ラグや絨毯のお手入れに

毛足に入り込んだ埃って、本当に厄介ですよね。
掃除機やコロコロでも取りきれないことが多いのですが、箒で掃いてみたら……びっくりするほど取れるんです!!

「なんで今までこの方法を知らなかったんだろう!」と思ったほど。
箒ってすごい、と実感した一番の出来事でした。
KENOHIで扱うトライバルラグにも、この方法はぜひおすすめしたいです。


洋服のほこり落としに

帰宅後のコートのほこり落としはもちろん、ウールニットの毛玉取りにも。
中箒の側面でやさしく撫でると、穂先に毛玉が絡まってきれいに取れます。
天然素材なので静電気が起きにくいのも嬉しいところ。


ペットとの暮らしに

掃除機のように毛を舞い上げないので、静かに集められます。
やわらかい穂先はブラッシング代わりにもなるそう。

私の実家はずっと猫派でして、店主も大の猫好き。
この箒の程よいマッサージ感、
猫ちゃん絶対好きな感じ!と想像してにやにやしてしまいました。

昨年愛猫を見送ってすぐに試せないのが残念ですが…
また新しい子を迎えたら、試してあげたいです。
無農薬栽培なのも安心ですね。


外掃除へと役割を変えて

穂先が短くなってきたら玄関や庭用に。
最後は焚き火の燃料として、燃やして自然に還すこともできます。

役割を変えながら、最後の最後まで使い切る。
昔は当たり前だったことかもしれませんが、現代の暮らしの中でそんな循環を取り戻せるのは、とても豊かなことだと思います。


長く使うためのお手入れ

日々のケア

  • 使ったあとはゴミを払って、日陰に吊るして保管。
  • 立てて置くとクセがつくのでご注意を。
  • ホウキモロコシは水に強く、洗ったあとは水気を切って陰干しで大丈夫です。
    (小林さんは小帚で窓のサッシを水洗いしているそうですよ。)

穂先が広がってきたら

  • 湿らせてタオルで巻き、吊るしておくと整いやすいです。
  • それでも広がるときは、先端を少しカット。短くなるほど硬さが増して外掃き用へと変わります。

虫食いについて

  • どんなに良い材料でも、天然素材なので虫が食うこともあります。
  • 対策は「毎日使うこと」。
  • 使わない道具ほど虫がつきやすいそうです。
  • 柄や穂先の交換は、工房で修理してもらえる場合もあります。(別途料金)

箒と暮らす

箒は毎日使えば消耗していく道具で、「一生もの」とは言えないかもしれません。
けれど、室内 → 外掃き → 焚き火へと役割を変えながら、最後まで暮らしに寄り添ってくれる道具です。

私自身、掃除はずっと掃除機派でしたが、子どもが生まれてからまた箒を手にするようになりました。
寝ているときに音を立てずに掃けること。隅々まできれいにできる気持ちよさ。
そして「掃く」という動作そのものが、心をすっきり整えてくれるような気がします。

正直、働く母としては、いつかルンバが欲しい!……と思うこともありますが(笑)、
箒には箒にしかない役割がある。そんなふうに感じています。


普段は掃除機派の方にも、ぜひ一度手に取っていただけたら嬉しいです。
きっとその使い勝手の良さと、「掃く」という心地よさを実感していただけると思います。

一hashimeさんの箒は、いろいろなサイズが入荷しています。
店頭で実際に手に取っていただけますし、オンラインショップでも順次ご紹介していく予定です。
ぜひ見にいらしてくださいね。

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